クアラルンプールでシーシャを吸ってみる
クアラルンプールはシーシャ天国です。
シーシャとはイスラム圏でたしなまれる水タバコのこと。
タバコの葉とフレーバーを炭火で蒸し、その蒸気を水フィルターを通して吸います。
紙タバコようなクッっとくる強さはありませんが、きっちりニコチンとタールを含んでいます。葉巻と同じように基本的には吹かして吸います。(肺には入れません。入れてもいいですけど)
このシーシャ、少なくとも1時間は香りを楽しむことができ、のんびりまったりとした時間が過ごせます。日本では1500~2000円ぐらいしますが、マレーシアでは一番安いお店で8RM(220円)ぐらいから楽しめます。
フレーバーはストロベリー、アップル、バニラなど多岐にわたります。2つ以上のフレーバーを組み合わせることも可能です。私はアップル+ミントが好きですね。
しかし風紀良俗を乱すとかやらで、シンガポールやタイでは法律で禁止されてしまいました。でもマレーシアはイスラム圏。街中で堂々とシーシャを楽しむことができます。他の国からシーシャのために旅行に来る人も多いそうです。
ただ、お店はたくさんあれど、大きな問題が1つあります。
シーシャはイスラム圏の嗜好品。そしてイスラム圏はアルコールNG。
つまり、お酒と一緒に楽しむことが難しいのです。
しかしそこは多国籍文化のマレーシア、いくつかの選択肢をご紹介しましょう。
①KLCC周辺のルーフトップバー
KLCC周辺のホテル屋上にあるいくつかのルーフトップバーでは、テラス席でシーシャを注文できます。
ただしお値段がとっても高いです。シーシャがだいたい50~100RMぐらい。
中にはウォッカ入りの危険なシーシャもあります。
お酒も高いし、ドレスコードもあるので、デートの時などに。
②チャンカット通り
クアラルンプールでお酒を飲むならチャンカット。
いくつかのお店でシーシャが楽しめます。だいたい40~50RMぐらい。
お酒も少し高めですが、気軽に楽しめるので観光客にオススメです。
あとプラザロウヤット北側や、KLCC西側にもお店が何件かあります。
③ブキビンタン周辺の中東系レストラン
街の中心部のハラルレストランでは、気楽にシーシャが楽しめます。
ただしノンアルコール。ノンアルコール。ノンアルコール。
シーシャのお値段はだいたい20RM。
シャワルマとコーヒー片手に楽しみましょう。
バービカンというなんだかなつかしい名前の炭酸飲料もあります。
④郊外の中東系レストラン
郊外の団地などに行くと、必ず1つはイスラム系のレストランがあり、そこでシーシャを吸うことが可能です。お値段は10RMぐらい。こちらもノンアルコールです。
ただ飲み物の持ち込みは可能なので、お店の人に許可を取れば、片隅で缶ビール片手にシーシャを楽しむことができます。
やや上級者向け。ちなみに私の住居にあったのはコチラ。
ということで結論。ちょっと高いけどシーシャを吸うならチャンカットに行け。
シーシャの楽しみ方
まずはフレーバーを選んで注文します。ストロベリー、アップル、オレンジ、パイナップル、ライチなどなど、様々なフルーツフレーバーが選べます。2~3種類をミックスすることも可能です。
しばらくするとシーシャが運ばれてきます。最初に店員さんが試し吸いしたうえで、プラスチックの吸い口をつけて渡してくれます。たまーにこの吸い口の中の穴が小さく吸いづらいものがあるので、その場合は交換してもらいましょう。
そして基本的には吹かし吸いです。口に煙を溜めてもわっと吐き出します。顔の前に濃い煙のスクリーンを作るのが玄人とされています。ゆっくりと吸ってゆっくりと吐き出しましょう。タバコが好きな人は肺に吸っても大丈夫です。勢いよく吸うと気分が悪くなったりするので、休み休み吸いましょう。
少し灰の風味やいがらっぽさを感じたら、上部に置かれている炭を受け皿に落とし、炭の周りについた灰を落としてもう一度上部に載せましょう。ふちに分散させて載せるのがコツです。(中央に置くと高熱になってタバコ葉がコゲることがあります)
ちょっといがらっぽい場合は、吸い口からゆっくり息を吹き込むことで、内部に溜まった煙を排気することができます。
炭が小さくなってくると店員さんが交換してくれ、だいたい1時間~1時間半ほどフレーバーを楽しむことができます。ティータリックやアイスレモンティーを片手にリラックスタイムを楽しみましょう。
なおあくまでシーシャはタバコで健康を害するものなので、ご利用は自己責任で。
※2020年2月追記
最近では日本でも急速にシーシャ屋が増えましたね。もはやマレーシアより日本のほうがフレーバーの種類もサービスも優れています。この記事は、マレーシアに初めて旅行に行く初心者向けを想定しておりますので、なま温かい目で見てくださいませ。