シンガポールイノベーション日記

40歳で脱サラした元SEの日記

クアラルンプールでクールジャパンを感じてみる

マレーシアでよく行っていた「lot10」が話題になっていたのでコメント。

 

海外で見た酷すぎるクールジャパンの実態~マレーシア編~

news.yahoo.co.jp

この記事の情報は正確です。

 

lot10というショッピングモールの約半分をこの施設が占めているのですが、お客さんがまーったくいません。地下のフードコートには中華系の美味しいお店があってそこそこ混んでいるんですけどね。(私もよく行きました)

 

それもそのはず。

日本の道の駅で売られているような、誰も見向きもしないお土産系食品や、謎の民芸品などが日本より高額で売られているんです。観光地でもないのに。

 

ISETAN自体は東南アジアに多数の店舗があり、そちらはとても賑わっています。日本人客と、日本食を求めるお客さんばかりです。記事ではブドウが20,000円なんて書いてありますが、シンガポールでは33,000円で売っています。それでもシンガポールのISETANはお客さんでいっぱいです。

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わかりづらいですがブドウ1房がS$399(約33,000円)

つまり値段の問題ではないんですね。誰をターゲットにしているのかまったく分からない商品ラインナップで、完全にマーケティングに失敗しているのです。

数年前に流行した言葉にとらわれて、時代の変化に対応できず、周回遅れのマーケティングをしてしまった結果でしょう。実に日本らしい失敗です。

 

いま日本のキラーコンテンツはアニメではありません。日本食です。東南アジアのどの国に行っても日本食レストランは大混雑です。日本の果物と野菜は高値で取引されています。クールジャパンじゃなくてフードジャパンの時代になっています。

 

なのでISETAN経営になると、東南アジアにフィットした現実的なマーケティング戦略で、間違いなく売り上げ回復するんじゃないかと思います。


クアラルンプール一等地にあるこの施設で、ぜひ頑張って欲しいです。