シンガポールで米朝首脳会談を下見してみる
初のアメリカと北朝鮮との対談。
まさかのシンガポールで開催されることになりました。
両首脳が到着する6/10(日)に会場を巡ってきましたので、その模様をお伝えします。
まずは首脳会談の会場となるセントーサ島。
セントーサ島とシンガポール本島は1本の橋で結ばれており、さぞかし厳重な手荷物検査などがあるんだろうと思っていたのですが、特にゲートも何もなし。あっさりと島内に侵入することができました。島内は平和そのもの。
しかし会談の会場となる「カペラホテル」の入口では、検問の準備がおこなわれていました。
会談は12日なので、まだ準備モードですね。カペラホテルは森に囲まれているので、外部から中の様子をうかがうことはできません。
カペラホテルの沖合にはシンガポール海軍と思われる船が配備されていました。
続いて、金総書記が宿泊するのではないかと話題になった「フラートンホテル」へ。こちらはまったく警備されていません。周囲を見回すと高層ビルに囲まれているので、警備が難しいのでしょう。宿泊先は変更になったそうです。
しかし、ホテルの車寄せに近づくと各国の国旗が掲揚されていました。
左から、シンガポール、北朝鮮、アメリカ、中国、韓国。宿泊はされないものの、国旗を掲げるなんて粋ですね。日本が無いのは当たり前ですが、この歴史的な会談の場にまったく出てこないのも寂しい気分です。
続いてトランプ大統領が宿泊する予定の「シャングリラホテル」へ。オーチャードの中心部から15分ほど歩いた小高い丘の上にあります。緑豊かで閑静な高級住宅地なのですが、こちらでは厳重な警備が始まっていました。
バリケードを構築している最中で、まだそれほど緊張感はありません。
そしてシャングリラホテルからもほど近い、金総書記が宿泊する予定の「セントレジスホテル」へ。 おっ! こちらは厳重な警備&すごい数の報道陣が待ち構えています。
それもそのはず、ニュースを見ると間もなく金総書記がチャンギ空港に到着するとのこと。せっかくなので到着を待ってみます。
金総書記が到着する20分ほど前から、周辺道路の交通が封鎖され、オーチャードの街中に静寂が訪れます。
みんな、まだかまだかと到着を待ちわびています。
そしてついに、金総書記を乗せた車列が、静かにホテル前に到着しました。
残念ながらその姿を見ることはできませんでしたが、海外で要人警護の様子を見ることができる貴重な機会でした。
トランプ大統領は20時頃に到着し、両首脳ともシンガポールのリーシェンロン首相と会談する予定です。今回の米朝首脳会談、どういう背景であれ対話という平和的手法で国際問題を解決しようとしていることは素晴らしいことだと思います。アジアが少しでも良い方向に向かっていけるように、今回の会談で成果が得られることを期待しています。