シンガポールでoBikeの撤退に巻き込まれてみる
6月25日にシェアサイクル大手のoBikeがシンガポールから撤退することが発表されました。
コトの発端は、シンガポール政府がシェアサイクルの規制を強めたこと。あらゆる街角に自転車が放置されている現状を受け、自転車を駐輪場に停めることを強制する仕組みを作ることをシェアサイクル業者に求めました。oBikeはもともと経営不振が囁かれており、この規制に対応する体力がなく、撤退することを決めたようです。今後oBikeは撤去され、AnyWheelなどを擁するGrab Cycleがその後を継いでいくことになります。
しかし、問題はデポジット料金の返却です。
シンガポールのoBikeは初回利用時にS$49(約4000円)の預かり金が必要です。しかし今回、そのデポジットは返却されない見込みです。これにシンガポール国民は激怒。ハッシュタグ#refundmydepositが生まれたりして盛り上がっております。
ちなみに私もアプリを立ち上げるとこのありさま。なんの操作もできません。
なお私の場合はマレーシアでアプリをインストールしており、マレーシアはデポジットが不要で、300円ぐらいしかトップアップしていないので、大きな被害はありませんでした。(たぶんマレーシアに行けばまだ使えます)
これを機に中国系のmoBikeがデポジットを無くすようですが、時すでに遅し。街中でmoBikeはあまり見かけなくなり、シェアサイクルはデポジット不要のofo一択になりつつあります。とはいえoBikeを失ったGrabが指を咥えて見ている訳がありません。
シンガポールのシェアサイクル事情、これからも目が離せません。
P.S.
当局から7/4までにシンガポール中のoBikeを撤去するように命令が出ているらしく、すさまじい勢いで街中からoBikeが撤去されています。GPSが内蔵されているので撤去が早いんでしょうね。このスピード感は日本では考えられないですね。