シンガポールでトレーを返却してみる
シンガポールのフードコートや屋台街(ホーカー)はセルフサービスです。
しかし、下膳はセルフサービスではありません。
食事が終わると、みーんな食器を置いたままで席を立ちます。しばらくすると下膳係の方が食器を片付けていきます。
中華系やインド系の方は、チキンの骨やヒマワリの種のカラを机の上や地面に捨てる習性がありますが、それも掃除係の人が綺麗に片づけていきます。
高級レストラン、街の食堂、マクドナルドなどのファストフード店、フードコート、すべての場所に下膳係がいて、みんな食器を置いたままで立ち去っていきます。これがシンガポールやマレーシアの常識。
しかし、現在はトレーをセルフで片づけることが推奨されており、フードコートでも「Self Tray Return」の張り紙をよく見かけるようになりました。でも実際に返却している人は1~2割ぐらいです。
我が家の近く、ワンノース地区では実験的にトレー返却運動が進められています。ライブステージがある屋台街「Timbre+」はデポジット式。料理の代金を支払うときに+S$1(約80円)が加算され、トレー返却口にトレーを返すとS$1が返ってきます。これはトレー返却率100%、トレーにチップが組み込まれているようですね。
続いてワンノース駅地下のフードコート「Koufu(口福)」では、トレー返却ロボットがフードコート内を自動周回しています。一定のルートを往復しており、前に障害物があると止まります。そしてトレーを返却するとお礼を言ってくれます。ただ、こちらはあまり利用されておらず、デポジット式に軍配が上がります。
話は変わって先日タクシーに乗っていた時のこと。運転手さんと雑談していると「日本人はすげぇ。あいつらはサッカーの試合を見たあとに会場を掃除して帰るんだ。あれはルールでやっているんじゃない。心でやっているんだ!」と力説されました。
(そして大阪の女性はめっちゃカワイイとも力説されました)
そ、そんなこと言われちゃうと、掃除しない訳にはいかないよね。
それ以来、フードコートでもできる限りトレーを返却するようにしています。