バンコクでTechSauceに行ってみる
バンコクに行った理由はこのスタートアップイベントに参加すること。
タイのスタートアップ企業が集まる一大イベントです。一部のメンバーしか参加できなかったので公式レポートはありません。なのでこちらでご紹介します。
会場はバンコクの中心部である「Central World」。実は20年前にも来たことがあるのですが、その時とは比べ物にならないほど立派な建物になっていました。この建物の片隅にあった雑貨店「ZEN」が7階建ての百貨店になっているとは...
TechSauceの会場は22階。会場に入ると、薄暗い照明、輝くネオン、漂うスモーク、重低音の音楽... シンガポールの健全な雰囲気のInnovFestと違って、いかにもタイらしいアヤしい雰囲気が漂っています。
オープニングセッションが9:40からとのことなので座っていたら、10時になっても始まらず。さすがマイペンライなお国です。そしてセッションが始まったと思ったらいきなりの前衛的なダンス。(ただしレベルは低め)
司会者が緊張していて面白かったのですが、なにより面白かったのはIDEO TokyoのMike Pengさんのセッション。デザイン先進国としての日本が紹介されていました。
タクシーのドアが自動で開くこと、自動販売機に120円を入れると買える商品のボタンだけが光ること、エレベーターの行き先ボタンがキャンセルできること、雨が降っていると紙袋にビニール袋をかけてくれること。日本人が当たり前に思っていることが、外から見ると驚くべきことだったりするんですね。日本にも生活者視点の種はたくさんあることに気付けた、目から鱗のセッションでした。
その後はスタートアップ企業ブース巡り。なんとなく出展者との距離感が近く、気軽に話をすることができました。中にはビールやピザを提供する企業ブースもあったり。
そして目立っていたのがグラフィックレコーディング(通称グラレコ)。すべてのセッションをグラレコしていましたが、そのクオリティがお見事でした。
シンガポールのInnovFestでは大学系のインキュベーターや、通信キャリア、コンサル会社などのインキュベーターが目立ちました。しかしタイでは民間のインキュベーターが目立っていた印象です。スタートアップ企業もタイだけで展開している企業が多く、まだまだこれから、という可能性を感じました。
この来場者にエンターテイメントを提供し楽しませる姿勢は、タイならではのお国柄ですね。シンガポールには無い魅力を感じました。