シンガポールでInnovFestに行ってみる
東南アジア最大のイノベーションイベント「InnovFest Unbound 2018」
2018年6月5日~6日の2日間開催され、世界中から400以上のスタートアップ企業、12,000人以上の参加者が集まります。
会場はマリーナベイサンズのコンベンションセンター。4つのセミナールームと、ブースが立ち並ぶ展示会フロアに分かれています。
まずはオープニングセッション。AirAsia CEOのTony Fernandes、Grab Co-founderのAnthony Tanなどの豪華なピッチが続きます。
Anthony Tanのプレゼンは圧巻! 誰にでも分かりやすく、感情を伝えるプレゼンは、見ているだけでも心動かされるものがありました。
「うちのサービスはこういうものです!」というプレゼンではなく、「この写真の男性は、つらく厳しい人生を歩んできました。しかし私たちはその人生を変えました」というプレゼンなんですよね。感情移入せざるを得ない、研ぎ澄まされたプレゼンでした。
続いてスタートアップ企業ブースを回ります。来場者と起業家とのディスカッションで、会場は熱気にあふれています。
雰囲気は日本のITproEXPOなどに近い感じなのですが、まったく異なるのがブースの大きさ。小さなブースに人が立ち並び、説明用のPCだけが置かれているブースがほとんどです。話を聞かないと何のサービスなのかもわかりません。
日本のイベントが「商品を買う」展示会なのに対し、シンガポールのイベントは「起業家とディスカッションする」ミートアップの場であると感じました。
まだアイデアレベルの企業も多く、ブース群ごとにカテゴライズされているわけではないので、効率的に回ることは難しいですね。ただ、コンサル企業などに頼らない、生の出会いができる場であるとも感じました。
面白いのは夜のネットワーキングイベント。
マリーナベイサンズからチャイナタウン近くの「アンシャンヒル」という地域にシャトルバスで移動します。この日はアンシャンヒル地域が封鎖されて歩行者天国になり、InnovFestの参加者で溢れます。
そして周辺のバーでは、なんとビールなどのドリンクが無料になります。
ドリンクを片手にいろいろな人と交流するというわけです。
実際にはグループで飲んでいる人たちが多く、あまり活発に交流されているようには感じなかったのですが、こういったスタイルのネットワークイベントがあるのは驚きでした