シンガポールイノベーション日記

40歳で脱サラした元SEの日記

ジャカルタで交通系電子マネーを使ってBRTに乗ってみる

インドネシアジャカルタに行ってきました。

 

今回は短い日程で、移動もタクシーで済ますつもりだったので、交通系電子マネーを使う予定はありませんでした。でも気付いたら、いつの間にか手元にあったんですよね。

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インドネシアの交通系電子マネー「Jakcard」

なぜこんなことになったのか。
ジャカルタって、首都なんですけど、観光地が少ないんですよね。治安もあまり良くないので街歩きなどはしづらい雰囲気です。そして唯一の観光地とも言えるのが「モナス」と呼ばれる独立記念塔。まぁとりあえずモナスっとく? みたいな。

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迫力があるモナスタワー

このタワー、入場料がRP15,000(約120円)なのですが、窓口でおばちゃんに「カード持ってる?」と聞かれます。持ってないよと答えると、問答無用でカード代として追加で+RP15,000を徴収されます。まぁ安いからいいんですけども。

そしてタワーの入口が改札式になっており、入場するためにカードを使います。そしてカードはそのままお持ち帰りできます。なんとこのカードこそが交通系電子マネーの1つである「Jakcard」だったんですね。後から分かったのですが、カード代はRP15,000で、あらかじめRP11,500分のプリペイド金額が入っていました。

 

もともとインドネシアでは様々な交通系電子マネーが存在していましたが、最近はいくつかの規格に統一しようとしているようです。その1つがこのDKI銀行が発行するJakcard。鉄道、高速道路、美術館、そして後述するBRTなどで利用することができます。

 

ジャカルタは鉄道網が発達していません。街中の交通手段は、タクシー、ホロ付きのトゥクトゥク、そしてグラブバイクとゴジェックのバイクタクシーです。しかし近年、急速に整備されたのがBRT(Bus Rapid Transit)、専用レーンを走る電車のようなバスです。

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この歩道橋がBRT駅の目印です

専用レーンを通るため渋滞の影響を受けにくく、世界最悪の渋滞都市と呼ばれるジャカルタで、渋滞を避ける唯一の交通手段として利用されています。このBRTはTrans Jakartaと呼ばれています。

BRTに乗るためには、街中の幹線道路にある駅に行き、歩道橋を渡って道路の中央分離帯にあるプラットフォームに行きます。

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こんな歩道橋を歩いてプラットフォームに向かいます

プラットフォームの入口に自動改札があり、ここにJakcardをかざすとプラットフォームに入場することができます。

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BRT駅の改札

入場料は1回あたりRP3,500(約28円)です。乗り換え駅ではプラットフォームを出ずに別の路線に乗り換えることができ、目的駅に到着したら改札から外にでます。つまり、どこまで行っても、いくら乗り換えしても均一料金です。これは安い!

 

車内は前部が女性、後部が男性に分けられています。中には女性専用車両もあります。プラットフォーム内には到着までの時間が表示され近代的な感じですが、バスが到着するとみんな我先にと乗り込みます(苦笑)

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BRTの路線図

BRTが通る車線は他の車線と縁石で区切られており、基本的には渋滞の影響を受けません。たまにルールを守らない右折車などが邪魔になりますが、それでも渋滞に巻き込まれるよりはよっぽどマシです。また駅間の距離が長いので、思ったより速く目的地に到着します。(日中~夕方であればタクシーより早いです)

 

ジャカルタのタクシーは基本的にボッタくりしてきますし、Grabの運転手ですらお釣りを返さなかったりします。バイクタクシーは疲れるし危ないし、かといって徒歩で移動するのも危険です。こういった環境で安心して乗れるBRTは貴重な交通手段です。

 

しかし後からよくよく考えると、あのモナスの入口で買わされたJakcard、素晴らしいカスタマージャーニーの設計ではないでしょうか。初めてジャカルタに来た観光客は真っ先にモナスに行くだろうし、その後どこかに移動しようと思ったらカードが手元にある。観光客の行動をしっかり分析した結果に思えます。(考えすぎかな?)

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唯一の観光地っぽいコタ地区(ただし周辺の治安は良くない)

ただし、観光客にとってのジャカルタは、まだまだ観光地が整備されておらず、治安が悪いのがネックです。大規模な浄化作戦もおこなわれているようですが、どんな街になっていくんでしょうね、ジャカルタ

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